軸組構造の建物では、柱や梁などでつくる壁や床の枠組みが地震で壊れるのを防ぐことが耐震性を確保する基本です。そのため、壁の部分には「筋違い」、七台や床組みの部分には「火打ち上台」「火打ち梁」と呼ばれる部材を斜めに入れます。特に重要なのが壁の筋違いで、筋違いの断面寸法や壁への入れ方によって耐震性についての数値(壁倍率)が決まっています。たとえば、断面の筋違いを1本だけ入れれば壁倍率は2.0、たすき状に2本入れれば壁倍率は4.0となります。実は、今回の地震前から、「新世代ハウス」の耐震性のさらなる向上に向けた研究を行ってきました。大手メーカーや工務店のフランチャイズチェーン(FC)の中には、独自の工法を使ってこの壁倍率を上げる工夫をしているケースが多く見られます。しかし、研究しているのは、一般の流通市場で簡単に手に入る釘や構造用合板を利用し、施工方法を工夫するものです。そのほうが多くの工務店が簡単に採用でき、汎用性があると考えるからです。実験ではなんと壁倍率6.6まで達成できました。組み合わせの工夫次第で、木造住宅はまだまだ進化する可能性があるのです。
[参考]
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