工場は広い道路に面していたので、一階にある工場の作業スペースを3分の2にするように進言した。元々この工場は作業の割に広すぎるので、頑張ればスペースを縮小出来ると考えたからである。残ったスペースはどうするかというと、ALCで間仕切って貸店舗とした。この頃になると、社長も私の意見を素直に聞いてくれるようになり、この計画はすぐ実行に移された。まもなくして、貸店舗には飲食店が入り、月に23万円の家賃が入って来るようになった。
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これは、年間で276万円となり、銀行返済額のほぼ半分に相当する額である。この社長は、人生ではじめて大家になったようだが、「大家がこんなに楽だとは思わなかった」としみじみ語っていた。これで私の任務は終了し、この会社に通い詰めることはなくなった。その後、会社は新しい販路を開拓するために全国を駆け回り、絶好調ではないにしても堅実に経営を続けている。